
地味で平凡なOL生活を送るサユリ
自分が住む長崎の町を少女漫画で見たリスボンに置き換えて、その日出会った男性に自分だけの「王子様ランキング」をつけることが楽しみだった
…って、「山田太郎ものがたり」の妄想少女 多部ちゃんかぁ〜と突っ込みを入れたくなりましたけれど、映画公開のほうが先だったわ
題名にもある「7月24日通り」はリスボンに実際する通りで、わざわざリスボンまで行ってロケをして来たらしい映像が素敵です
儂にとってのリスボンは、ジャン・ピエール・メルビル監督の「リスボン特急」
ファーストシーンで見せる、嵐の海岸にある銀行のどんよりとした暗いイメージが強烈だったので、カラフルで明るいリスボンの町は新鮮でした
さて映画は、サユリの弟が「花ダン」のイケメンそのままの阿部力さんだし、その恋人が「のだめ」そのままの上野樹里さんだし、テレビドラマの延長でキャスティングされているような感じがしました
主役で大沢たかおさんが出てきた時は、
「わぁー また難病ものの映画か」
と思ったら、さすがに今回はそういう展開になりませんでした
この映画の魅力は「建物の室内セット」
その造りと色彩が独特で、それだけ見ていても充分楽しめます
佐藤隆太さんが勤めている本屋さんなど、実際にこんな店があったらワクワクしちゃうだろうなぁと思います
ただ、中谷美紀さんが演じるサユリ
「恋をして(眼鏡をコンタクトに変えて)綺麗になった」ように見えないのが難点
恋をする前の眼鏡をかけていた姿のほうが可愛く見えたりするのは演出ミスでは無いでしょうか?
さらに、じゅりっぺを「恋をする前の眼鏡をかけていた姿のサユリ」そっくりにして登場させて、じゅりっぺの恋と自分の恋をシンクロさせた物語展開をしていくのですが、じゅりっぺと比べると中谷美紀さん、年を取ったなぁという印象が強く、ちょっと無理がありました
それでも、大沢たかおさんが初めて、サユリを意識するシーンなど、ものすごくシャレた演出で「上手い」っと思ったのですが…
ここでも、演出的には良くても、サユリが輝いて見えていないので感動が薄れてしまいます
して、ラストも「何だかなぁ…」で終わります
ここまで来るうちに制作費を使い切ってしまい、しょぼいセットしか作れなかったのでしょうかねぇ
(2007/09/07)
製作年度:2006
監督:村上正典
脚本:金子ありさ
原作:吉田修一「7月24日通り」
出演:

